19 12月 2016
2016年12月19日(月)
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子どもの声が溢れる議会エリア

今回の一般質問は、子育て中のお母さん方が託児を利用して頂き、お子さまと離れて、議場で傍聴して下さいました。

 

普段、市役所5階の議会エリアはとても静かなのですが、今日はお子さまの元気な声が皆さんに笑顔を与えていたように思います。

 

時間の都合で、髙坂議員の質問のみを傍聴されて帰られた方々も、

「初めて議会を傍聴したが楽しかった」と言って帰られました。

 

議会だより等で、議会の日程など広報しているつもりですが、

議会に関心がない方からするとまだまだ情報が足りない…という風に思われるかと思いますので、私個人としても関心を持って頂けるよう努めたいと思います。

 

今回の私の一般質問は、

・保育料の助成について

・英語教育について

・児童館について

 

この3項目質問させて頂きました。

 

保育料の助成については、4歳児5歳児の幼児教育・保育料の無料化に際し、3月議会で、この施策の目的と理念をお伺いしました。

目的は、働く保護者の経済的負担軽減で、実質義務教育化している4歳児5歳児の幼児教育等を国家として無料にすべきで、市長は地方から国家を変えるという理念をお持ちだと理解しました。

 

私は3月議会で、女性の働き方が多様化していることを前提として、

この無料化の理念が、働く保護者の経済的負担軽減が目的であれば、

事業所内保育施設等の認可外保育施設にもサポートするべきではと質問したところ、

この施策の理念からも、認可外に対してもサポートをされる旨の答弁がありました。

 

しかし、9月の委員会で、認可外保育施設に通所する児童については、認可施設への転園を検討して頂くという考えの元、

4歳児5歳児にあたっては転園が難しい児童の措置として上限月額1万円を助成し、9月2日以降新たに通所される児童は助成の対象外ということになったとご説明がありました。

 

3月議会での答弁から内容が変わっていましたので、今回質問させて頂いたのですが、

財政面からも、認可外に関しては選択された保護者の負担、事業所内保育施設については企業が考えていく問題であると方向転換されたことがわかりました。

 

私は小野市の保育に関し、待機児童が無いことは良いこととして、産業や雇用と合わせて考える問題であると捉えています。

保育は、働く保護者が利用する施設だからです。幼稚園はそうではありません。

女性の働き方は本当に多様化しており、女性の働く場は、何も小野市だけではありません。

そして、国や企業は、そのような多様化した女性の働き方に対応すべく事業所内保育施設の設置に助成もしています。

例えば今神戸まで働きに出ている若い方が、結婚をして子育てをされる時、もしお勤めの企業に事業所内保育施設があればどうでしょうか。

事業所内保育施設に預けても助成してもらえるのなら、小野市に住んだまま仕事も育児も頑張ろう…そういった選択肢も考えられます。

そのような事業が無ければ、退職か勤務先に近い場所への転居が現実的だと思います。そうでないと、子育て・家庭・仕事の両立は難しいからです。

そして、市内の認可保育施設は、日曜保育の有無の問題や、延長保育の時間の問題等、多様化した働き方に全て対応できるわけではありません。

そういった点でも事業所内保育施設に預ける選択肢は十分にあり得ます。

福利厚生でもし格安で預けられたとしても、認可保育施設は無料で、事業所内保育施設はお金がかかる…

働く保護者の負担軽減が目的のこの施策が、働く保護者に本当に寄り添っているのでしょうか。

 

もちろん、市内の認可保育施設を利用してほしいという、当局の想いも十分に理解できます。

しかし、これから子どもを産み育てる若い方に希望のある、選択肢に広がりを持たせた事業であって欲しかったです。

 

3月にも投稿したのですが、私の考え方と、質問の経緯として、

4歳児5歳児の幼児教育・保育料の無料化の前に、例えば市内保育所の認定こども園への移行や、保育施設で働く方々の待遇等より一層の充実が必要なのではとの考えがあったため、このように疑問視した上、質問させて頂きました。

 

3月の質問の時点で、例えば「市内の認可保育施設のみ無料化する」であったり、「市内外に関わらず、認可保育施設にのみ無料化する」という答弁が頂けていたのであれば、今回の質問にはならなかったと考えています。

今日の答弁を聞いて、事業化に際し、問題が生じたということが理解できましたので、保育・幼児教育に関してはまた新たな子育て支援等に頭を切り替えて調査していきたいと思います。

 

 

英語教育については、

フォニックスの導入について、そしておの検定英語版で取り入れられているローマ字教育について質問致しました。

小野市では小学校1年生から外国語活動としてALTから生きた英語に触れる機会があります。

せっかくALTを配置しているので、生きた英語に触れる際、発音のルールについても学んで欲しいという思いで、

また日本人の教諭やALTの力量に任せるのではなく、フォニックスを用いた指導法の構築を教育委員会でも考えるべきではと質問させて頂きました。

小学校3年生からの英語の必修化が運用されれば、そのようにフォニックスを用いた指導が入ってくるのではいう教育長のお考えや、

現実問題として、現在の少ない外国語学習の時間で難しい面もあるということ、

小野市流のフォニックス的指導法を行っていくという御答弁を聞くことができました。

 

ローマ字教育については、確かに小学校では国語で行うローマ字であるが、中学校の英語教諭から復習の意味を兼ねローマ字をおの検定英語版に取り入れて欲しいと熱い要望があったとということもご説明がありました。

 

ローマ字が日本の英語教育を蝕んでいるという懸念もありますが、

おの検定英語版で学習する中学生がローマ字を英語として認識しないよう、ローマ字の復習に取り組んで頂きたいと願います。

 

 

児童館について、館内で様々な年齢のお子様が利用でき有り難い施設であるのはもちろんですが、

年齢の大きな子が走り回り、よちよち歩きの子どもが危険な目に合う場合が見受けられるというお声を聞き、質問致しました。

他市の児童館を回らせて頂くと、職員の方が遊戯室等でよく児童とコミュニケーションをとっておられる姿がありました。

チャイコムでも平日の11時から30分間、職員の方による遊びの提供等ありますが、職員の方が事務所からもっと出られる体制をつくるための人員配置についてどのように考えておられるかお伺いしました。

職員の方が子育て支援として、もっと児童や保護者とコミュニケーションをとることができれば、そこから様々な相談に結びついたり、館内を利用する児童の危険な面も阻止する一助になるのではとの思いですが、

危険な面に関しては、もちろん保護者の方がご自分のお子様をしっかり監督しなければならないということは言うまでもありません。

 

オープンして14年、これからもお子様や保護者の方が安心して利用できる施設であるよう、その時々のニーズを踏まえ職員の方々も負担のないよう運営して頂きたいと考えています。