会派視察2日目
本日は午前中に宮崎県都城市で、ふるさと納税について、
午後からは宮崎県小林市で、ICT教育について、研修を受けて参りました。
平成26年10月から、都城市のふるさと納税は、お肉と焼酎を限定するなど、戦略的に「肉と焼酎のふるさと・都城」を全国にPRするためにふるさと納税の事業に取り組まれています。
それ以前は、細々と事業をしていたようで、年間500万円程の寄付だったのが、平成26年度は100倍の約5億円、平成27年度は約35億円にまで実績をあげられています。
都城市では、ふるさと納税を通して、
①市のPR効果
②寄付金が集まる
③地元産業の振興
④市職員の意識改革
と4つのメリットがあるとあげられました。
ふるさと納税において、”お肉”の効果は非常に高く、また都城市はあの有名な霧島酒造があることから、小野市で同じような実績をもたらすことは非常に難しいと思いますが、
昨年の10月から開始した小野市の返礼品のある、ふるさと納税においても、何か生かせることはないか研究したいと思います。
小林市のICT教育では、小林市のICT機器の整備状況、教員への研修体制、電子教材の利用状況、支援員の配置について、教育効果と今後の課題について、お話頂きました。
まず、小林市では、市内の全小中学校21校の普通教室と理科室に50インチのディスプレイ型電子黒板と実物投影機、ノートパソコンを整備されています。
ディスプレイ型電子黒板は、テレビに実際にタッチしたらそこが大きくなったり等々、プロジェクターで行う授業とはまた違うということを知りました。
プロジェクターで行うICT教育だと、例えばiPad上に電子黒板の機能を持たせますが、電子黒板では、教師の手元に集中させることができ、より高い効果が得られるようです。
小林市では、教員への研修体制も整えるとともに、
プロポーザルで決定された民間業者に、支援員として教員のサポートを依頼しています。
説明の中で心に残ったのは、
「アナログ部分も併用しながら、先生自身は授業をデザインし、支援員が実現したい授業をサポートする」
ということです。
部活動等もあり、本当に時間のない先生方に変わり、支援員の方が技術面でうまくサポートに入ることで、教師の職務を見直し、教師が本来すべきことに注力できる体制がとられています。
また、ICT教育を導入されてから全国小学生テストでも平均点が向上し、目に見える結果も出ているとのことでした。
例えば、辞書を引かなければならないものは辞書を引く、手でやらないといけないこと、五感を使うもの、アナログの部分はしっかりと残し、
電子黒板を利用した授業で、視覚・聴覚にも訴えるわかりやすい授業が実現できており、
参観日などで保護者からは、「自分が子どもの頃にこんな授業を受けたかった」などの声を頂いているようです。
便利なモノが整いすぎて、不安視される点も多いと思いますが、
アナログな部分も大切だが、もしかしたらICT機器を使った方が本当に効率的かもしれない、そういった社会になっていくかもしれない、
今社会は本当に変わりつつある中にいるというようなお話も頂きました。
私もおっしゃる通りだと思っています。
短いスパンで進化していくテクノロジーを、主に利用していくのは子どもたちです。
私たち大人が、自分たちの経験してきたことや価値観を押し付け、
テクノロジーの進化に触れさせないことは子どもにとって良いことではないと考えています。
小林市でも、ネットやモラルについての授業は小学校1年生からされているそうです。
うまくテクノロジーを使って、また更に様々な開発をするであろう未来の子どもたちに、これからの社会が求める力を身につけさせるべく、時代に即した環境をできるだけ整えてあげるべきなのではと改めて感じました。
昨日通った道は、それほどでもなかったのですが、特に小林市においては一面真っ白な地域も多く、水道管が破裂するというトラブルが相次いでいるようです。
お忙しい中職員の皆様ご対応頂きありがとうございました。
明日最終日は、宮崎県えびの市です。