27 12月 2018
2018年12月27日(木)
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12月定例会閉会しました

昨日本会議があり、12月定例会が閉会しました。

まず一般質問では保育に関することと、市営住宅における原状回復義務について質問致しました。

 

保育については、第二子以降出産後に複数年にわたる育児休業を取得した場合、

その上のお子さんが保育所を退所しなければならないというケースが発生しうることについて、

小野市では全ての園が認定こども園化していないため、

集団生活を続けさせたい場合、保育所から幼稚園や認定こども園の幼稚園部に転園しないといけないことについて、

柔軟な対応はできないかという主旨の質問をし、

市長からは一定のルールは必要であるものの、現在小野市では待機児童が発生していない状況でもあることから、今後そのようなご相談を頂いた場合は多くの組織体で議論し、柔軟な対応をとるという主旨のご答弁がありました。

 

子育て世代の市政の関心ごとは保育園や幼稚園、学校に関することが非常に多いです。

小野市の保育所は公立保育所がなく全て社会福祉法人による運営のため、保育に関するご意見は内容によっては議会や市で対応できるものではありません。

利用者と園で日頃のコミュニケーション不足に陥ると両者共に窮屈になってしまいます。

小野市では「市長の手紙」で保育に関するご意見ももちろん受け付けているとのことですが、

保育所を運営して頂いている市内の社会福祉法人も、それぞれに苦情解決制度を導入されています。

まだまだ利用者に周知が行き届いていないところもあるようですが、

そのような制度を活用し、利用者にとっても保育士にとってもより良い環境が保たれることが望ましいと思います。(制度の名前が“苦情”ということで少し躊躇するかもしれませんが、意見を挙げる一つの場であると私は考えています。)

 

市長の手紙の強化月間は7月8月となっていますが、

市政に関するお問い合わせは日頃から広聴機能としてこのようなものをご活用頂けます。

市民サービス課 お問い合わせフォーム

 

もちろん、私たち議員もそれぞれのご意見を賜りながら活動させて頂いています。

私自身は特にSNSやメールをきっかけとして、様々なご意見を拝聴しながら、どのように課題解決の方向に持っていけるか共に考えさせて頂きます。

 

 

市営住宅の原状回復義務ですが、

災害対策で家具固定をする場合に、L字金具等でのネジ固定が安価で最も効果的と言われていますが、賃貸物件では借り手に原状回復義務が発生します。

エアコンのビス穴は通常摩耗の範囲とされ原状回復義務がないため、災害対策の家具固定を賃貸物件でも当たり前のものにしていくため、自治体からその常識を変えることはできないか質問致しました。

小野市の市営住宅では原則的には借り手に原状回復義務があるとするものの、

災害対策で家具をネジ固定する場合、事前に市役所にご相談頂き、こちらも内容によっては柔軟に対応頂けるということですので、少しは前進したと言えるのではないかと考えています。

たくさんの家具を全て固定するということはハードルがあるかもしれませんが、冷蔵庫や食器棚から家具固定を始めてみてはいかがでしょうか。

在宅避難の際にも有効になる冷蔵庫については、内閣府の防災情報のページでも最も倒れやすい家具として背の高い冷蔵庫を挙げています。

 

 

当局から提出された議案については全て可決されました。

補正予算は色々なものがありましたが、わかりやすい箇所をあげると、

おの桜づつみ回廊の夜間ライトアップの工事請負費などでしょうか。

夜桜の問い合わせも増え、ニーズが高まっているとし、粟田橋から北へ350mの区間をライトアップしたいとのことでした。

私の所属している民生地域常任委員会でこの件についての審査をしましたが、様々な意見が挙がり、最終的に可決となりました。

今後地元と協議して詳細を決定していくとのことです。

 

補正予算以外には、市職員の給与、常勤の特別職職員の給与、議員報酬を人事院の給与勧告等に伴って引き上げるということになりました。

中でも私たち議員に関する部分については、議員の期末手当を一般職職員の給与改定に準じて改正され、これまで6月と12月に合計4.4ヶ月分支給されていた手当が4.45ヶ月分となります。

 

これまでも人事院勧告に伴って上がったり下がったりしているわけですが、

ここ数年は上昇傾向にあり、個人的には一番と言っていいほど難しい議案だなと感じていました。

しかし、小野市議会は政務活動費を廃止し、研究等にかかる支出を別の形で執行しており、私自身は極力自費での研究をしています。

そのような経緯から、小野市議会の現状では、人事院勧告に伴う報酬アップも、自分自身がそれに見合うだけの活動をすべきだと考えるようになりました。

市民の皆様からは思うところがあるかもしれませんが、その場合も意見交換させて頂ければ幸いです。

 

その他に、高齢期移行・重度障がい者医療・母子家庭等医療の助成に係る所得制限等の判定において未婚のひとり親等に対して寡婦控除のみなし適用を行うこと、

小野市消防団員の報酬を年額12000円から15000円に増額するということなどが決まりました。

 

 

とても長くなりましたが、

本年もいよいよ残すところあと僅かとなりました。

皆様もお風邪など引かれませんようご自愛頂き、良いお年をお迎えください。