自動運転で地方交通の未来は切り拓けるか?
昨日は議会調査研究活動報告会があり、
12月12日に京都で行われた自動運転がつくるこれからのモビリティについてのシンポジウムに会派で参加させて頂いた内容報告を行いました。
新しい地域公共交通システムとして、自動運転だけでなく、これまでからあるシェアリングを自動運転の開発と共に普及させていくことがこれから期待される交通システムです。
交通分野におけるシェアリングは、これまでから一般的に行われています。
車のシェアリングとしては、レンタカーや社会的関係のもとで行われる借用、
移動空間、サービスをシェアするバスやタクシーを含む乗り合い交通、ライドシェアリングや便乗などです。
カーシェアリングと自動運転の相性は非常に良いとされており、
カーシェアリングのサービスが終了した地点から、次の需要が発生した地点まで自動回送・配車ができれば、
自分の持っている自動運転車を自分が使わない時間にカーシェアリングに出して、車が勝手にお金を稼いでくる…というような未来がくるかもしれず、ガソリン代や電気代が安ければの話ですが、そうなれば駐車場の概念がなくなってしまうのかもしれません。
そして、これまでは個人で所有していた車ですが、カーシェアリングやライドシェアリングの普及により、自動運転の車を個人ではなく地域などで所有し、そこに相乗りしていくということが新しい地域公共交通システムが期待されています。
現在日本国内でも、ライドシェアアプリで長距離の相乗りマッチングサービスを提供している企業があります。
タクシー会社が身近にある者としては、タクシー利用についても地域の方で相乗り(シェアリング)を行い利用することで、値段が高いという点も少しは解決されるのではと考えます。
それ以前に、交通の分野においても地域でお互いを助け合う風潮があれば解決できることなのかもしれません。
国は自動運転の開発について全国の公道等で実証実験を行なっています。
自動運転自体については、まだまだ技術的に課題もあり、国の計画通りに自動運転化が進むのかはわからない部分もあるようです。
それらの開発をただただ待つのではなく、交通分野においてもシェアする社会を地域で受け入れていくことも必要であると感じました。
自動運転自体が地方交通の未来を切り拓くのではなく、自動運転をツールとしていかに地域公共交通システムを前進させられるか、私たちの地域力が試されるときが将来必ずきます。
今回の学びを、らんらんバスを含む小野市の交通システムの将来や、まちづくりに活かしていきたいと思います。