委員会視察3日目
最終日は長崎県佐世保市で、徳育の推進と、保幼少連携接続カリキュラムについて研修を受けて参りました。
徳育とは情操豊かな人間性を養う為の教育で、佐世保市では市長の肝入りで徳育の推進を図り、
各小中学校では一徳のスローガンを掲げ一徳運動に取り組むなど、
家庭だけでなく学校や地域を通して佐世保市全体で、また幼児から高齢者まで、そして官民一体となり市民運動として展開されています。
保幼少連携接続カリキュラムは、
小学校に入学したばかりの1年生が、より生活の変化に適応しやすくなるよう、保育所・幼稚園と小学校の連携をシステム化したもので、
幼児教育・保育のあり方を考え、幼児教育の充実向上のために幼児教育センターを開設し、幼児教育の充実促進と子育て支援に尽力しておられます。
保育所・幼稚園から小学校に児童や幼児の情報を繋げる要録を保育所と幼稚園でできる限り統一させたことは、
小学校の先生方の要録に対する捉え方が変わったということをお聞きし、大変勉強になりました。
教職員や保育者等の研修事業では、佐世保市内の乳幼児施設は全部で110施設あるにも関わらず、
幼児教育センターが認可外・事業所内保育施設等を含め全ての施設に研修等の案内をし、市内における多様な幼児教育と全施設の質の向上に取り組んでおられました。
そして保幼少の連携について、保育所や幼稚園側としては小学校に”片思い”の状態であったというご担当者のお話がとても心に残りました。
小学校側は、おそらく全く違う方向を向いていたということではなく、
保育所・幼稚園は敷居が高いように感じる部分もあったとのことで、
それぞれが子どもたちのことを想っているにも関わらず、やはり連携が上手くいっていなかった部分がそのお話から垣間見えました。
幼児教育センターには現役の幼稚園教諭や保育士が配置され、センターとして子どもたちに対する想いが研修からも伝わり、
今回の研修で学んだことを小野市で活かすことが出来るよう私も活動していきたいと思います。