新年度予算について
昨日、第405回小野市議会定例会が閉会しました。
新年度予算についての議案は、賛成多数で可決されました。
小野市のHPから平成29年度予算の概要を確認できます。
私の一般質問を少し振り返えさせて頂きます。
まず、ペットの防災対策についてですが、
国は、災害発生時、ペットと同行避難することを原則しています。
それに伴い、小野市ではその同行避難についてどのような受け入れ体制があるのか、また市民に周知は出来ているのか、小野市の防災計画の中にペットや動物に関する項目があまり記載されていないことから、防災会議の委員構成についても検討する余地があるのではないかという趣旨で質問をしました。
国が原則としている同行避難ですが、
私は、人命を優先するために、そして避難先でペットを飼っていない人も、飼っている人も、それぞれにかかるストレスを少しでも軽減させるべく、事前に対策を考えるべきであるとの視点です。
小野市内でも、私の住む育ヶ丘町や、小野地区などの住宅密集地では、同行避難したところで、ペットの受け入れ体制が整っていないと無理があることが容易に想像できます。
今回の質問では、防災会議で動物に博識のある方に委員として入って頂くということにも検討して頂ける答弁がありましたので、
ペットを飼う方々も、受け入れ側も、責任を持って防災意識を高められるよう、広報にも力を入れて頂きたいです。
障がい児保育については、
小野市内の認可保育施設が交付を受ける、小野市障害児保育事業補助金の金額の妥当性について質問しました。
他市の状況を見ると、小野市の補助金の額よりも充実した自治体もありました。
私が組合議員として担当しているわかあゆ園でも、支援を必要とする子どもは、やはり増えている現状にあるため、
保育施設従事者の負担を懸念しましたが、
小野市としては、この補助額について各保育施設からそのようなことが懸念される声は聞いておらず、金額の面ではなく対象児童を広くし、充実を図っているということでした。
3項目目の定期予防接種については、
小野市内のMRワクチン(麻しん・風しん混合ワクチン)が不足している現状があったので、
どのような対策をとっているのか質問しましたが、
昨年末の12月に医師会との調整会議を行われたということでした。
予防接種の予約の流れは、希望者が市内医療機関に直接電話をしますが、
ワクチンが不足している医療機関から、
「今はワクチンが無いので別の医療機関をあたって下さい」と言われ、一軒一軒電話して聞くしかない、、、となり、
市民にも不安感が募るのでは、との想いでの質問でしたが、
先日の調整会議で、
ワクチン不足時に希望者から予約があった場合、一度小野市役所に電話するように促して頂くよう医療機関にお願いし、
小野市からその時点で予約が出来る医療機関を紹介する。。。という流れになるよう努めているとのことでした。
また、就学前の未接種者も、現時点の在庫を確認すると3月末までに接種出来る見込みであり、万が一3月末を過ぎたとしても無料チケットでの対応は可能であるということで、安心しました。
最後の、コミュニティバス運行事業経費についてですが、
新年度予算の概要にもあるように、神戸電鉄粟生線樫山駅から匠台への通勤ルートの試験運行が予算案に組み込まれていましたので、その詳細について質問しました。
そもそも、小野市のコミュニティバスである”らんらんバス”は、従来より福祉施策の一環であるとされており、私もそのように理解していました。
小野市の高齢者が元気に輝き続けるために、イオンに買い物に行ったり、北播磨総合医療センターに通ったり、高齢者の足となって市内を走り巡り、また小学生の通学バスとしても活躍しています。
私たち現役世代が、市内の幹線である神戸電鉄やJR、神姫バス路線までらんらんバスを利用して通勤するには難しく、家族に幹線まで送迎してもらい通学・通勤するなど、らんらんバスは福祉施策として走っているということから、なかなか声を挙げ辛い状況も現実的にありました。
そんな中、樫山駅から匠台までらんらんバスを通勤ルートとして試験運行するという事業は、
これまで通勤に不便を感じている方々にまで広がりがあるものなのか、それとも、匠台に限ったことなのかが私の中では疑問でした。
そしてこの試験運行の目的は、匠台に入って頂いている企業の雇用確保、神戸電鉄粟生線活性化、匠台周辺の渋滞緩和であり、新産業団地への通勤ルート延伸を視野に入れていきたいとのことで、
樫山駅からの通勤ルートの運行は、雇用確保と粟生線活性化、渋滞緩和の解決・解消に、どの程度有効なのかも疑問でなりませんでした。
現状、樫山駅から独自に送迎バスを出されている企業もあるので、小野市の税金でするべきことなのか、
この試験運行の事業計画にあたり、匠工業会が事前に従業員へ、アンケートをとられたということでしたので、
その中に小野市民はどれくらいいるのかなど質問しました。
私としては、雇用確保や粟生線活性化が目的なのであれば、もっと他に有効な方法があるのではという考えでしたが、
答弁の中に、
「小野市の財政を支えて頂いている匠工業会の企業に対する、言わば優遇政策でもある。新産業団地への誘致にも拘ってくる事業である。」
というような内容がありましたので、
そちらの目的が含まれているという点で、1年間の試験運行に賛成することにしました。
1年後にそれらの目的に対してどの程度効果があったのか、事業継続となるのか、どのように検証されるのか見ていきたいと思います。