会派視察3日目
最終日は、宮崎県えびの市で定住支援対策について伺って参りました。
えびの市は、豊かな自然と温泉がある地域資源あふれるまちで、2万人を切る程の人口を抱える市です。
1965年には3万3千人いた人口も年々減少し、転出の最大要因は若年層の都市部への流出であると考えられるようです。
平成27年度のえびの市の主な移住・定住支援策として26事業を挙げ、説明頂きました。
内容は、お試し滞在から住まいに関する事業、子育て・教育、健康、就農についてです。
お試し滞在の事業として、えびの市への移住を目的として居住又は仕事を探す活動等を行うために、市内の指定宿泊施設に宿泊した場合の使用料やレンタカー借上料を助成する制度があり、昨年度は1件の利用があり、そのまま移住され、今年度は4件の申請があったようです。
他にも空き家バンク制度があり、補助金なども充実しているようでした。
さらには、新婚世帯家賃助成金があったり、
移住希望者向け分譲住宅地として1㎡500円の格安で10区画を用意するなど、様々な取り組みをされていました。
課題としては、やはり仕事の問題もあることをお話されており、地方はどこも同じだと思いますが、小野市に於いても非常に似た状況を感じつつ研修を受けました。
仕事の関係以外で、どんなに魅力溢れるまちであっても、仕事がなければ移住・定住は非常に難しいものだと思います。
そういった意味では、やはりリモートワークのように仕事を持ってくる仕組みや、スキルを身につけることができれば若年層も地元に残り生活することができるのではと感じます。
株式会社キャスターのように、オンラインアシスタントの仕事でしっかりとしたお給料が頂ける仕事も増えてきています。
IT、ICTの分野に強い地方こそが生き残っていけるのではと個人的には感じています。