17 12月 2015

Category: その他
2015年12月17日(木)
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夫婦別姓の話。

 

今日は本会議2日目、一般質問でした。

 

河島三奈議員の新庁舎建設費の質疑では、市民の皆様がとても気になっているところをお聞きされていたと思います。

 

私は明日一般質問致します。

・今回は、障がい者と健常者の共生社会への取り組みについて

・スポーツ振興について

 

明日2人目での登壇です。

 

 

ところで、「夫婦同姓の制度は我が国の社会に定着してきたもので、家族の呼称として意義があり、その呼称を一つにするのは合理性がある」などとして、憲法に違反しないという判決が最高裁で下されました。

 

婚姻時に夫婦のどちらかが姓を変えなければいけないという不利益が、婚姻前の姓の「通称」使用が広まることで一定程度、緩和され得るという点を、合憲の理由の一つにあげています。

 

 

そこで、私の実体験を。

夫婦別姓に反対・賛成ということではなく、通称について。

 

私は旧姓、加門真実です。

 

まぁ、そんなによくある名字でもないこともあってか、はたまた名字が呼びやすいのか、大抵、下の名前でなく名字で呼ばれてきました。

 

・かもん(呼び捨て)

・かもんちゃん

 

なので、私は今でも自分が”かもん”だと思っていたりもしますし、とても愛着を持っています。

 

それ故、選挙に出る前の状況ですと、私の周りでは私のことは加門真実という認識の方が強かったと思います。

 

結婚して子どもがいても…誰も私が平田とは知らない…地元ではこんな状況でした。

 

※平田が嫌なわけではありません。

 

 

選挙でも通称は認定を受けられれば使用できます。

しかし、広く知れ渡っているに事足りる証拠を提出しなければなりませんでした。

証拠として例に上げられたのは、本を出版しているであったり、

その旧姓で何種類かの公共の郵送物が届く、だとか。

口座もカードも戸籍上の名前に全てを変えている私にはもちろん証明するものなどありません。

何度も選管とやり取りをした結果、旧姓の通称使用は認められないと判断し、平田まみで立候補する運びとなりました。

 

しかし、それでも私の周りの皆からすると私のことは、”かもん”です。

ようやく最近、平田が追いついてきつつある気がしていますが。

 

 

民間では入社した際に、通称を使用するか選択できる会社も多く、現に私の今まで経験してきた職場では結婚後も旧姓で働く方が多かったです。

 

しかし小野市役所では、旧姓のまま働いている人はほとんどいないということを議員になって数ヶ月後に初めて聞き、大変驚きました。

 

あぁ、選挙管理委員会でも、だから私の旧姓での通称認定に消極的だったんだ…と思ったのが正直なところです。

 

だって、旧姓でも、私。本名でも、私。

それがなぜ認められないのか理解ができなかった。

男性ばかりが立候補する世界だから、こんなことにも柔軟じゃないんだなと諦め、立候補しましたが、本当はまだとってもモヤモヤしていたりします。

 

今でも、加門という名を使っていたら、

そんなにお父さんの力を使いたいの?

なんて言われたりもしました。

 

全く意味がわかりません。

あなたがあなたであるように、

加門も平田も私なんです。

 

夫婦同姓がいいとか、夫婦別姓を認めろとか以前に、もっと旧姓という通称は認められるべきだと思います。

 

旧姓の通称が認められないこともある現社会では、仕事においても、姓を変えた者が不利益を被ることがあるということが現実です。

 

昔から、下の名前で呼ばれてきた方は全く何とも思わない!って女性もいると思います。

 

でも、こんな実体験を経たからこそ、今回の合憲という判断には、少し残念な気持ちもあるのは確かです。

 

まだまだ一般的に多くの女性がパートナーの名字を選ぶ社会で、

名字を変えた女性が不利益を被る現実が少しでも減るよう、これからも色んな場で議論されて欲しいと思います。