24 2月 2019

Category: 活動報告
2019年02月24日(日)
 0

三木市緑が丘の自動走行システム実証実験について

日本工営株式会社さんと大和ハウス工業株式会社さんが実験主体、三木市生涯活躍のまち推進機構さんが運営管理者となり、兵庫県三木市の緑が丘・青山地区において地区内の複数拠点や住宅を自動運転サービスでつなぐ実証実験が行われました。

 

私の住む小野市育ヶ丘町も山の上にある住宅地で、住民の高齢化に伴い、らんらんバスのバス停までや町境にある病院まで歩いて行くことが難しいというお声を耳にしています。

育ヶ丘町内の一部でらんらんバスのフリー乗降制を導入するという対応もして頂いていますが、坂道や交差点のある場所でのフリー乗降制の導入は難しく、育ヶ丘町が平坦な道ではないこともあり、バス停まで歩けないという高齢の方もいらっしゃいます。

また町内のスーパーが閉店した際、住民発端で、「買い物弱者をつくってはいけない」、「買い物ついでに顔を合わせる場所が絶対に必要である」と検討を重ね、コープこうべさんの移動販売車に来て頂くことが実現しました。

素晴らしいことに、民生委員さんが自主的に町内の移動販売車について回り、買い物をされた方の荷物が重い場合に自宅まで荷物を一緒に運ばれたりとお手伝いをされています。

ボランティアで携わっておられる民生委員さんも、この取り組みを通じて住民の顔が見え、繋がりが持てるようになったとおっしゃっておられました。

 

そのような状況の中ですが、自動運転技術の進展やシェアリングサービスの住民の受け入れの意識はどうなのかやはり非常に気にかかるところで、実際に見に行かせて頂きました。

 

 

 

 

多世代モニターの地域の方々がサテライト拠点に電話やスマホで乗車の予約を取るという流れで、民間のバス事業者とは自動運転とのダイヤ調整等を行い、自宅から最寄りの民間バスのバス停まで自動運転車で行き、そこで乗り換えて三ノ宮まで出たり、駅まで自動運転車で行って電車で神戸に出るということが可能になっていました。

県のタクシー協会や地元のタクシー会社も実証実験に協力しており、公道における自動運転サービスの成果をそれぞれの事業に照らし合わせ可能性を探られることと思います。

 

以前に石川県輪島市へ自動運転の視察に行かせて頂きましたが、輪島市のように銅線を埋め込むタイプのものではなく、事前に計測した地図と車体上部に付いたセンサーで公道を走っていました。

もちろんまだ手動の部分も多いですが、高齢者にとって利便性の高い移動手段確保、そして住みよいまちの再生に向けて、民間企業主体でこのような住宅街での実証実験の成果を各方面で活用していかれることはとても重要なことであると思います。

そのような技術の進展に合わせ、私たちはシェアという概念にもう少し歩み寄る必要があると改めて認識いたしました。