18 1月 2018

Category: 活動報告
2018年01月18日(木)
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議員派遣研修1日目

・鹿児島県鹿児島市

観光農業公園交流体験事業グリーンファームについて〜

 

鹿児島市が合併特例債を活用して設立した観光農業公園交流体験施設グリーンファームの現地視察をさせて頂きました。

 

鹿児島市の中でも都市部の住民の中には、ゆとり・やすらぎ・いやしを求めて農村地域を訪れたいという価値観や、

安心安全志向など食と農への関心が高まっていることを背景に、


鹿児島市内の農村地域の魅力ある自然や農畜産物等の資源を活用した都市と農村の交流拠点として約41.3haの観光農業公園が整備されました。

 

総事業費は、約36億円でその内約31億円は合併特例債です。

 

主に、民間参画ゾーンと体験学習ゾーン、地域交流ゾーンの3つがあり、

民間参画ゾーンでは、民間事業者が市有地である農地を借り、有機農業を実践、

体験学習ゾーンでは、来園者が実費負担のみで1年を通して収穫体験できるよう計画的に30種ほどを作付けしておられます。
調理体験室や加工体験室もあり、公園内で収穫された野菜などを使ってピザやパン、バームクーヘン、ウインナーなどの調理体験、そして農業体験だけでなく、自然体験や環境学習など多種多様なプログラムが準備されています。
民間企業に入って頂き、地域の食材にこだわって鹿児島の味を提供して頂いている農園レストランもありました。
また、バンガローとテントサイトがあるキャンプ場、遊歩道、アスレチック遊具もあり、家族で豊かな自然環境を感じ体験できるようにもなっています。

 

園内には黒豚の豚舎もあり、農園レストランで出た食べ残しを麹菌で黒豚の飼料にしたり、黒豚の排泄物を体験用農地の堆肥に利用したり、
廃食油をバイオディーゼル燃料化し、園内の農業機器に使用するなど循環型環境技術を活用し、来園者が環境に関する学習ができる仕組みも作られています。

 

地域交流ゾーンでは、滞在型市民農園として簡易宿泊所と農園がセットでついた区間を年間22万円程で最長3年借りられる施設がありました。

こちらは20区画ありましたが、現在は全て入られている状況で移住体験などの取り組みにも一役買っているように感じました。
こちらの事業は、若い世代でも興味のある方は多いのではないでしょうか。

 

 

入園料無料、バラエティーに富んだ体験プログラムもほぼ実費のみということで、収支状況は決して良いものではなく、
今後の運営体制の見直しも喫緊の課題であるとのことですが、グリーンファームサポーターというボランティア制度もあり、地域の方々や学生さんのお力もお借りして運営されていました。

 

小野市内でも民間で収穫体験できる場はあり、神戸などの都市部から体験しに来られる現状があります。

それらを目的に小野市に観光に来られた方々には、市内や北播磨の他のスポットをうまく回って頂けるよう、様々な場所と観光拠点として今後も連携して行く必要があると思いますし、
食に関心があり農業とは遠いところにいる小野市民の方々にも、小野市の自然を存分に満喫し体験を通じて学習したいという需要はあると思いますので、そのような連携を通じて取り組みを奨めていけたらと考えます。